脱サラして就農を志す理由
今、会社員の人が脱サラをして就農を志す理由というのは、様々あると思います。
今の仕事が合わないからとか、
都会よりも田舎でスローライフを送りたいとか、
人に使われることが嫌だとか、
日本の食料事情を解消したいとか、
ビジネスチャンスだからとか、
自給自足に憧れるとか、
長男で実家を継がなければならないからとか、
そんな私は「実家を継ぐ」必要があるから、農業をするタイプの人間です。
両親はともに健在ではありますが、あまり、私に、稼業を継ぐようにいうことはなく、むしろ好きにして良いとは言っています。
その言葉に甘えて、今まで好きなことをしてきましたが、冷静に考えれば、江戸時代より続いてきた本家を私の代で終わらせるというのは、大変勇気のいることでもありますし、責任が伴う決断でもあります。
農家のせがれというものは、マクロ的に見れば「稼業を継ぐ」か「稼業を継がない」かの2択しかないわけで、
稼業を継ぐなら、農業を楽しまなければならないですし、自分の代で終わらせないように、創意工夫して稼げるシステムを構築する必要があるとも思います。
稼業を継がないのであれば、一切の相続を放棄して、別の場所で暮らすという思い切った決断をする必要があると思います。
どちらも、一筋縄ではいきませんが、少なくとも私自身は稼業をついで、次の代に繋ぐ決断をしたわけです。きっと妻は稼業を継がないという決断を望んでいるかもしれないですが。妻にとってはその決断は現状を維持できるわけですからね。
ただ、継ぐという決断をした以上、どのように経営していくか、日々考えなくてはならないとそう思っています。